「出来事化する演劇、あるいは神の住まう場所について」、『目と手/Occhi e Mani』(大道寺梨乃/福留麻里)

この記事の所要時間: 1117

この記事の所要時間: 約 11分17秒 「目と手/わたしとあなた/二重人格と恐竜の歯/動物の鳴き声とピアノ/拳を握ると戦うことができ、ほどくと甘えることができる/夜と昼/眠ることと起きていること/左目と左手/脳ミソからで…

「AI研究の歴史と現状、そして未来をシンプルに概略化」、『人工知能は人間を超えるか』(松尾豊 著)

この記事の所要時間: 246

この記事の所要時間: 約 2分46秒 世の中に溢れている人工知能(AI)をめぐる情報は、正確に把握されたものではないからこそ、根拠のはっきりとしない期待や不安に満ちている。隠されたものが隠されているが故に、無限の創造力を…

「ヨーロッパの普遍的なものの衰退と限界について」、『21世紀の自由論』(佐々木俊尚 著)

この記事の所要時間: 330

この記事の所要時間: 約 3分30秒 本書で前提になっている認識のひとつは、私たちが現在、世界システムの長きに渡る移行期の中で暮らしているということだ。もちろん、そのことに異論を挟む人は少ないだろう。各国家間の経済や軍事…

「2つの問いが交差する場所で」、『持たない幸福論』(pha 著)

この記事の所要時間: 231

この記事の所要時間: 約 2分31秒 人間の行動を形作る価値観や、それに基づく習慣の総体としてのライフスタイルは、時代や場所による環境によって変化するものだということに、異論を唱えるものは少ないだろう。例えば、経済や政治…

「母国語を外国語のように書き、どこにいても異邦人のようであること」、『ニッポン発見記』(池上紀 著)

この記事の所要時間: 145

この記事の所要時間: 約 1分45秒 母国語をまるで外国語のように書くこと。私が「文学」というものの特性を考えた時、それはとても重要なエッセンスとなる。しかし、それは「小説」などの特定のジャンルに拘束されることのないもの…

「そのようにしか生きることのできない人々の姿が映し出すもの」、『「生き場」を探す日本人』(下川裕治 著)

この記事の所要時間: 134

この記事の所要時間: 約 1分34秒 「ここじゃないどこかへ」。 なんて言葉が孕んでいる感情は、すでにレトロで懐古主義な印象すら人々に与える。それは、「いまここ」や「マインドフルネス」といった思考傾向が、現代の日本が行き…

「3つの物語が交差する点で、揺さぶられ呼び覚まされる」、(『鳥の歌』川村麻純 @京都芸術センター)

この記事の所要時間: 217

この記事の所要時間: 約 2分17秒 「パラソフィア」。昨日は2つまわってみて、今日一通りみてきたのだが、京都芸術センターで公開していた映像作品が妙に心に残った。それは台湾人の男性に嫁いだ日本人女性の3つのモノローグを組…

「もうひとつの巨大なネット空間の出現」、『中国のインターネット史』(山谷剛史 著)

この記事の所要時間: 149

この記事の所要時間: 約 1分49秒 本書は、はじめての中国におけるインターネットに関する通史だ。また、インターネット普及以前と以後で、「文化」がキチンとつながっていることも明らかにされている。そして、その通史が至る現在…

「今も鳴り響いている音色。」、『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』in 世田谷文学館(2015.01.24~3.31)

この記事の所要時間: 211

この記事の所要時間: 約 2分11秒 個別の女の子のことが描かれているはずなのに、どうしてもそれが「世界」のことのように思えてしまう。いわゆる「セカイ系」というものは、「君と僕」の関係が家族や社会などを介在させず「世界」…

「『マオ・レゾルビーダ』だからこそ放てる鮮烈な『エモさ』」、『傷口から人生』(小野 美由紀 著)

この記事の所要時間: 233

この記事の所要時間: 約 2分33秒 最近、少し「エモさ」というものが、インフレを起こしているように見える。マーケティングとか、キャラ作りとか、仲間との共有するネタとして、とか。つまり、「エモさ」が一種の消費財のようにな…

「まるで居心地の良い居酒屋でも探すかのような。」、『メモリースティック』(九龍ジョー 著)

この記事の所要時間: 237

この記事の所要時間: 約 2分37秒 「あっ、昨日は九龍ジョーさんの著作の発売日だったな」。午前中の用事を終えた僕は16時に北千住で行われる演劇を観る前に、新宿の本屋に向かうことにした。 最初に行ったのは、よく新刊本を買…

「生まれる場所さえ違えば意外と名君だった?カリオストロ伯爵の再評価について」、『ルパン三世 カリオストロの城』(監督:宮崎駿)

この記事の所要時間: 346

この記事の所要時間: 約 3分46秒 【注意】この話は「ルパン三世 カリオストロの城」のストーリーを知っていることを前提にしています。 当然のようにネタバレが含まれますので、見たくない方はすぐにこのページを閉じてください…