「出来事化する演劇、あるいは神の住まう場所について」、『目と手/Occhi e Mani』(大道寺梨乃/福留麻里)

この記事の所要時間: 1117

この記事の所要時間: 約 11分17秒 「目と手/わたしとあなた/二重人格と恐竜の歯/動物の鳴き声とピアノ/拳を握ると戦うことができ、ほどくと甘えることができる/夜と昼/眠ることと起きていること/左目と左手/脳ミソからで…

「境界線のこちら側から芸術ができること」、『透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~』作・演出: 西尾佳織(鳥公園)/ドラマトゥルク: 岸本佳子(空[utsubo])

この記事の所要時間: 39

この記事の所要時間: 約 3分9秒 1. 『8ーエイトー』。この戯曲はアメリカ・カルフォルニア州で実際に起きた同性間の婚姻の合憲性を問う裁判を題材にしている。とあるゲイの政治家の生涯を描いた映画『ミルク』の脚本を担当した…

「そこにあるのに見えないものを、見えるようにする魔法」、『ソーシャルストリップ』(作・演出:大道寺梨乃)

この記事の所要時間: 57

この記事の所要時間: 約 5分7秒 1. 記憶とモノ 「人は見た目で判断しちゃいけない」とか「した方がいい」とか、身に付けていたり持っているモノだとかで、そのヒトトナリというか、そんなのがひょっこり顔を出してたりするのだ…

劇評「アジア的価値の生み出す秩序と応援歌としての物語」、『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』(SPAC-静岡県舞台芸術センター)

この記事の所要時間: 524

この記事の所要時間: 約 5分24秒 1. 今年の7月にフランスで開かれた演劇の祭典「アヴィニョン演劇祭」。そこで公演した宮城聰さん率いる劇団「SPAC-静岡県舞台芸術センター」が、この9月に神奈川県芸術劇場で凱旋公演を…

劇評「演劇の遺伝子を探す旅の途中」、『機劇 〜「記述」された物から出来事をおこす〜 Aプログラム 身体・譜面』(構成・作・演出:篠田千明)

この記事の所要時間: 531

この記事の所要時間: 約 5分31秒 A.説明 2012年に劇団「快快」を脱退し、タイのバンコクで暮らしている演出家・作家の篠田千明さんの本格的なソロ活動の第一弾。2015年発表予定の演劇に向けたプロジェクトという位置づ…

「快楽と思索を繋ぎ合わせる手法を多様化するために」、『ポストドラマ時代の創造力』(監修:藤井慎太郎、編集:F/Tユニバーシティ)

この記事の所要時間: 37

この記事の所要時間: 約 3分7秒 喜びや楽しさを感じることと思索することを如何にして結び付けるのか。それは今の日本社会において、重要なテーマのひとつなのではないでしょうか。 なぜならば、思索することを面倒くさいと考える…

劇評「異郷の痕跡を辿り、東京の物語を多孔化する旅」、『東京ヘテロトピア』(Port B)

この記事の所要時間: 522

この記事の所要時間: 約 5分22秒   port Bの演劇作品「東京ヘテロトピア」は、多くの人たちにとって「演劇」という言葉の持つイメージを大きく逸脱しているかもしれない。確かに、業界内では一般的になってきた…

劇評「不条理から実存を立ち上げる日常演劇」、集団:歩行訓練のコックピット『ゲームの終わり』(原作:サミュエル・ベケット『勝負の終わり』 演出:谷竜一)

この記事の所要時間: 834

この記事の所要時間: 約 8分34秒 1.『集団:歩行訓練』について   本公演を行った『集団:歩行訓練』は、山口県山口市に拠点を置く舞台芸術ユニットだ。昨年は国内最大の演劇祭「フェスティバル/トーキョー12」…

劇評「旅する異邦人たちのコミュニティが作り出す濃厚なテント芝居」、『君の名は』(劇団どくんご)

この記事の所要時間: 312

この記事の所要時間: 約 3分12秒 虫の声が響いている静かな井の頭公園の中にそのテントは建っていた。台風が関東に到着する前日に、濡れた草木や地面が夜に溶け込んでいるようなその公園の中で。その夏の終わりの冷めていてしっと…

「ゆとり世代最強の表現ジャンルとしての演劇」、『演劇最強論』(徳永京子、藤原ちから 著)

この記事の所要時間: 353

この記事の所要時間: 約 3分53秒 1、立体的な演劇論   「強さ」について語る時、まず考えることがふたつある。ひとつは、想定されている「範囲」がどのようなものかということ。そしてもうひとつは、その「基準」に…

劇評「闘技的民主主義とコミュニティの合わさる点に浮かび上がるもの」、『シンポジウム』(東京デスロック)

この記事の所要時間: 339

この記事の所要時間: 約 3分39秒 劇場に入り観劇のための自分の居場所を確保する。座席はなく、壁際に数個の椅子は置いてあるのだが、数からしても観客のためのものではないことは解る。僕は奥の壁際に座った。無意識的に中央には…

劇評「『生きた肉』に亡霊のように憑依する世界精神の立ち現れ」、『(飲めない人のための)ブラックコーヒー』(脚本・演出 神里雄大)

この記事の所要時間: 229

この記事の所要時間: 約 2分29秒  「食べる」ことは、僕たちがこの身体を形成し維持していく上で最も重要な行為のひとつだ。  この「食べる行為」は様々な要因によって形作られている。例えば、食べ物の原材料は地産地消だけで…

劇評「届かない声と向き合うためのレッスン」、『光のないⅡ』(作/エルフリーデ・イェリネク、構成・演出/高山明)

この記事の所要時間: 712

この記事の所要時間: 約 7分12秒    2012年11月25日、東京・新橋で行われたPortB『光のないⅡ』を観てきた。福島と東京との距離を図り直すツアーパフォーマンス。ポストカードに描かれた場所を巡り、そ…

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