「『ネオセカイ系』の物語類型が示すもの、日本のサブカルチャーにおける『実存系フェイズ』からの離脱」、『魔法少女まどか☆マギカ』

この記事の所要時間: 543

この記事の所要時間: 約 5分43秒 本エントリでは、アニメ「まどか☆マギカ」(以下、「まどマギ」)の物語類型を「ネオセカイ系」とし、それをきっかけに「セカイ」の問題への向き合い方の変化について述べていく。 もちろん、こ…

「まどまぎ×スピリチュアルカルチャー」(評者:エリ・コヤマダ)

この記事の所要時間: 716

この記事の所要時間: 約 7分16秒  当初たいした興味もなく、友人に誘われるがまま観に行ったまどまぎ映画版が大変面白かった。まどまぎが面白いことはとりあえず置いておいて、個人的にまどまぎと今流行りのスピリチュアル系の文…

「人間は、役者をもってなお〈タイガー・リリィ〉にはなりきれないのかもしれない。」、『へルタースケルター』(岡崎 京子 著) 評者:慶野 結香

この記事の所要時間: 259

この記事の所要時間: 約 2分59秒  爪にコンプレックスがある。  マニュキアを塗っても、爪が弱く柔らかいため、すぐ取れてしまう。伸ばそうとしても、いつも途中で折れるか、表面が剥がれてしまう。もし、私が「りりこ」のよう…

「自分で決めて、自分で壊す。」、『へルタースケルター』(岡崎 京子 著) 評者:エリ・コヤマダ

この記事の所要時間: 443

この記事の所要時間: 約 4分43秒  私自身とにかく「ゼロ世代」の文化というものが苦手で(特にゼロ世代の小説、現代アートなんかは如実に嫌悪感を感じる体質。作品に寄りますが)、なんで苦手かというととにかく理屈が先行してい…

「生きている自分に酔っていたいのだ。できれば永遠に。」、『へルタースケルター』(岡崎 京子 著) 評者:もも

この記事の所要時間: 30

この記事の所要時間: 約 3分0秒  女の虚無感ほど、救いようのないものはない。どれだけ美しく着飾っても、周りからチヤホヤされ、贅沢な暮らしをしても、好きなだけセックスしても、自分がブラックホールになったように、満たされ…

「〈詩的な時間〉の迷子」、『AMEBIC』(金原ひとみ 著) 評者:森下貴史

この記事の所要時間: 350

この記事の所要時間: 約 3分50秒  金原ひとみの小説はいつも主人公が「メンヘル系」で、日常生活の様々なことに悪態をつき、憧れの男性に夢中になり関係し別れるか別れないかして終わる。芥川賞を受賞したデビュー作『蛇にピアス…

「溺れることに溺れる」、『AMEBIC』(金原ひとみ 著) 評者:北原しずく

この記事の所要時間: 317

この記事の所要時間: 約 3分17秒  金原ひとみが芥川賞を獲ったインタビューで「まあ、適当に」などというコメントをしていたのを見たときの腹立ち様を、私はいまでも忘れない。何に対して腹が立ったのかというと、ろくに苦労もせ…

「本当に狂っている女の子とデブ」、『AMEBIC』(金原ひとみ 著) 評者:ユキちゃん

この記事の所要時間: 354

この記事の所要時間: 約 3分54秒  小説とは基本的に読者が主人公にどれだけ感情移入できるかが重要だと私は思っている。恋愛小説でもミステリー小説でも、まずは主人公の紹介から始まる。自由な時間をもてあました退屈な大学生、…

「全方位的な議論のきっかけとして」、『ビッグデータビジネスの時代』(鈴木良介 著) 評者:中川康雄

この記事の所要時間: 40

この記事の所要時間: 約 4分0秒  いわゆるクラウドサービスは、電子化・自動化が成熟しきったことの象徴として登場した。と同時に、それはビッグデータの活用に向けたゆりかごとなる。ビッグデータとは、情報技術の発達にともなっ…

「淡々と売り続けて利益を出す」、『ビッグデータビジネスの時代』(鈴木良介著) 評者:時沢潤一

この記事の所要時間: 329

この記事の所要時間: 約 3分29秒  「ビッグデータ」とは何か。つまりは巨大な行動履歴である。著者はその特徴を「高解像」「高頻度生成」「多様性」とまとめてみせるが、その中身はやはり巨大な行動履歴である。  旧来のマーケ…

「文学らしい真っ当な〈汚れ〉」、『神様 2011』(川上弘美 著) 評者:赤木智弘

この記事の所要時間: 255

この記事の所要時間: 約 2分55秒  神様2011には「全く同じ」2つの物語が収録されている。  やたら他人に気を利かせる「くま」と「わたし」が、全く同じように散歩をする話だ。  「くま」という異物が、日常の中に入り込…

「ただ透明なテクノロジーだけが背後にぺたり、貼り付けられている」、『神様 2011』(川上弘美 著) 評者:時沢潤一

この記事の所要時間: 242

この記事の所要時間: 約 2分42秒  川上弘美の書く文章は簡潔でリズム感がある。村上春樹の書くそれよりも更に簡潔で、だから読み手は行間を埋めるように想像力や感受性が試される。そのスタイルが発揮された作品のひとつが『神様…

「かみさまは冷たくも優しくもない」、『神様 2011』(川上弘美 著) 評者:北原しずく

この記事の所要時間: 234

この記事の所要時間: 約 2分34秒  不安に晒されながら、それを当たり前のように覚悟し、いつか死ぬことを忘れて、素足に当たる太陽の暖かさ、通りすがる人の無神経さ、どこまでも変わっていってしまえる風景と、それに混じり溶け…

「終わらない〈日常〉と〈非日常〉、 二つの日常を散歩する」、『神様 2011』(川上弘美 著) 評者:中川康雄

この記事の所要時間: 245

この記事の所要時間: 約 2分45秒  「日常」と「非日常」との間に境界線を引くとしたら、判断基準のひとつとして環境への適応度合いを挙げることができるだろう。けれども、その基準で線を描こうとした時、その精度にこだわればこ…